秋のインコントロ イタリア料理賞味会 ~食の宝庫 エミリア=ロマーニャの料理を味わう~

日時:2018年9月29日(土)

賞味会:12:15~14:30

主催:大阪日伊協会

協力:大阪あべの 辻調理師専門学校

協賛:サントリーホールディングス(株)

 

「秋のインコントロ イタリア料理賞味会」が9月29日、~食の宝庫 エミリア=ロマーニャの料理を味わう~」と題して大阪市阿倍野区の辻調理師専門学校で開かれ、27人が参加しました。

会場は辻調理師専門学校内にあるとても素敵なレストラン風雰囲気の教室で、隣の部屋が厨房となっています。

賞味会に先立ち、辻調理師専門学校イタリア料理教授の野上昌徳氏に、イタリアでも特に食通の州として知られイタリアの食材の宝庫と言われるエミリア・ロマーニャ州の料理についての解説や、イタリアの「リストランテ・ラ・フラスカ」で研修していたころの思い出話などをお話しいただきました。

参加者の皆さんも教授のお話しに興味津々のようでした。

続いて、ワインを提供していただいたサントリーホールディングスのグループ企業が運営するワインショップ「カーヴ・ド・ヴァン」から、ソムリエの小川慎司氏に、当日サービスされるワインの解説をしていただきました。

今回の乾杯用のワインはエミリア=ロマーニャを代表する赤のスパークリングワイン「ランブルスコ・グラスパロッサ・ディ・カステルヴェトロ」。ラベルがボトルに1周くるりと巻きついていることから360℃シリーズと呼ばれています。

スパークリングワインと言えば白やロゼが多い中、赤ワインのしっかりとした芳醇さと泡の爽快さを併せ持つ赤のスパークリングワインということで参加者の皆様にとても好評でした。

続そのほか辛口白ワインの「コッリロマニョーリ・トレッビアーノ・ルビコーネ」、赤ワインは「マエストリ・ディ・ヴィーニャ ロマーニャ・サンジョヴェーゼ・スペリオーレ」が参加者の皆様に振る舞われました。

次に、5月の総会まで当協会事務局長を務められていた朝日新聞社 越智洋子氏のご発声で「サルーテ!」と乾杯し、賞味会がスタートしました。お料理は、エミリア=ロマーニャ名産のソーセージ・モルタデッラで作られた「モルタデッラのムース、ロマーニャ風ピアディーナ添え」や、イタリアの伝統的な製法で作られた「カーサ・リナルディ」の貴重なバルサミコ酢をソース代わりに使用した「グラーナパダーノの衣揚げ」、ロマーニャ地方でポピュラーなおつまみである「詰め物をしたオリーブのフライ」などの前菜を皮切りに、ポルチーニ茸のクリーミーなスープに、専用の器具で押し出して作るロマーニャ名物のパッサテッリが入った「ポルチーニ茸のクレーマ、パサッテッリ添え」。エミリア=ロマーニャ版おふくろの味とも言われているトルテッリ(エミリア=ロマーニャ州での詰め物入りパスタの総称)を使った「リストランテ・ラ・フラスカ」のスペシャリテ。ほうれん草を練りこんだパスタ生地に、リコッタ・チーズがベースの詰め物にアスパラガスの穂先とピューレが添えられた「ほうれん草入りトルテッリ、アスパラガス添え」と、どれもイタリアを代表するエミリア・ロマーニャ名物料理が続き、各お料理が提供される前には野上教授の料理についての説明があり、参加者の皆様は興味深くメモを取りながらエミリア=ロマーニャ料理とワインへの理解を深めていました。

そしてメインは「リストランテ・ラ・フラスカ」のスペシャリテでもある子羊の背肉を叩きのばし、うずら豆のペーストを詰めてロール状に巻き込んでローストした「詰め物をした子羊の背肉、ラルド風味のじゃがいも添え」で、お肉はとても柔らかで、羊特有の臭みもなく、中に詰められているうずら豆のペーストとソースがお肉との相性が抜群に良いお料理となっており、参加者の皆様もお友達との会話を楽しみながらエミリア=ロマーニャ料理とワインをご堪能されているようでした。

デザートには「リストランテ・ラ・フラスカ」のシェフ、マルコ・カルヴァッチ氏おすすめのロマーニャ風「カスタニャッチョ、栗のはちみつを使ったジェラート添え」がサーブされました。 カスタニャッチョは栗粉を使ったケーキで中には栗、ナッツ、野上教授オリジナルでドライイチジクが入っており、上品な甘さと栗の風味に栗のはちみつを使ったジェラートが美味しさを引き立てます。

野上教授や「カーヴ・ド・ヴァン」のスタッフは新しい料理やワインが出るたびに各テーブルを回り、料理やワインのわかりやすい解説をしてくださいました。参加者はおいしい料理とワインを味わいながら、楽しげな表情で説明を聞き、時折質問もしてエミリア=ロマーニャ料理とワインへの理解を深めていました。

賞味会の後は、野上教授を囲んで記念撮影をし、午後2時半過ぎに散会しました。

活動報告一覧へ戻る

ページ上部へ